学校の象徴として7日、入学式でも披露された校歌。三沢市立三川目小学校の校歌を作詞したのは青森県出身の劇作家・寺山修司です。寺山が手がけた校歌は学校の誇りとして60年以上、歌い継がれています。

青森県の三沢市立三川目(みかわめ)小学校。今年度の新一年生は2人、入学式に緊張した面持ちで臨むとお兄さん、お姉さんたちが校歌を披露してくれました。

校歌を作詞したのは昭和のマルチプレーヤーとして一世を風靡した寺山修司です。1983年に47歳で亡くなるまで演劇から短歌まで幅広い分野で活躍しました。寺山は子供時代、青森県内各地を移り住んでいて、三沢市には1945年、小学6年生のときから中学1年生まで住んでいたとされています。なかでも、三川目小学校は近くの海辺で遊んでいた思い出の地でした。校歌の作詞を依頼されると寺山は快諾、学校へあてた手紙には「できるだけ、親しみやすいうたを作るよう心がけた」とつづっています。こうして、創立60周年にあたる1961年に制定された校歌。子供たちに大切にしてほしい言葉、思いが寺山ならではの表現で描かれています。

※小学6年生
「希望と知識と眞理が好きな歌詞です」
「最初とか気にしていなかったけれどすごく有名な人が歌を作っていたりしたから、自分がちょっと誇らしい感じに思えた」

校歌が完成してから62年、その間に児童の数も減りました。今年は全校児童36人が学校の象徴として節目ごとに披露します。

※三川目小学校の新1年生
「Q寺山修二は知っている?知らない」
「知っている?知らない」
「聴いてみてどうだった?すごかった。かっこよかった」

寺山修司が手がけた校歌は三沢市立三川目小学校の誇りとして時代を超えて歌い継がれていきます。