むつ市は新年度、下水道の整備を休止すると発表しました。今後は、浄化槽を設置するさいの補助を拡充することを検討するとしています。
むつ市の宮下宗一郎市長は、1日の定例会見で新年度の当初予算案に下水道の整備に関する事業を盛り込まず、整備を休止すると発表しました。
下水道は、川内と脇野沢地区ではすでに整備を終えていますが、むつと大畑地区の整備面積は約390ヘクタールで計画全体の25%に留まっています。整備を終えるにはあと60年以上かかるうえ事業費は約370億円と見込まれむつ市は財政負担が大きいとしています。
※むつ市 宮下宗一郎市長
「これを続けて赤字を拡大するよりも、このさい事業に見切りをつけて、合併浄化槽を推進することによって水質を改善していったほうが、いまの現状のむつ市にとってはあうだろう」
むつ市は、今回の決定にあわせて浄化槽を設置するさいの補助の拡充を検討するほか、2025年度以降、下水道を整備するかについては評価委員を設置して議論するとしています。