石油製品の供給不安により、青森県内の企業の経営環境は厳しさを増しています。弘前市のクリーニング工場では、コストの増加だけではなく、次の入荷時期が見通せない資材もあり、対応に苦慮しています。
弘前市のドライクリーニング工場。
こちらでは、一般の客向けだけではなく、ホテルや飲食店など企業向けにも力を入れいて、いまの時期は1日に5万点以上をクリーニングしています。
そのなかで経営を圧迫しているのが、中東情勢の悪化に伴う石油製品の供給不安です。
弘前ドライクリーニング工場 久保栄一郎 社長
「ここまでの影響は初めて。例えば大きな地震があって一時的にとか、新型コロナとか感染症で、みたいなのはあったが、物がまず入ってこない可能性があるとか、原油もこれくらい上がるというのは経験していない」
衣類を乾燥させる工程などで使う「重油」は、3月~4月にかけて6割近く値上がりしました。
ほかにもハンガーが2割、包装用の袋が3割のアップとなりました。
それだけではなく、このビニール紐のように次の入荷時期が見通せないものもあり、在庫をきり詰めて使っています。
鳴海秀都 記者
「クリーニングが終わったこちらのタオル。本来は2か所ビニールひもを結んでいたのですが、いまは節約のために1か所となっています」
弘前ドライクリーニング工場 久保栄一郎 社長
「1本だと、このように、ぷらーんとなる。ちょっと持ちづらい。本当はもう1本あった方がいいんですけれども…。そんなことも言っていられない。あるものでなんとかしなきゃダメなので…」
さらに、いまはクリーニングした商品を包装する資材も今後の入荷に不安があるため、使用量を減らすことにしました。
取引先の企業に包装が必要かどうかを相談するなどしていて、経営環境は苦しさを増しています。
弘前ドライクリーニング工場 久保栄一郎 社長
「いろいろな産業で使う『おしぼり』とか『シーツ』とか『タオル』とか、扱っているので、安定して供給するというのが僕らの使命だと思っている。それが安定してできる環境に早く戻ってほしい」
石油製品の供給不安は、暮らしを支える業界に深刻な影響をもたらし、県内企業は懸命に打開策を模索しています。
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