六ヶ所再処理工場で、放射線管理員がマスクのフィルターに付着していた低レベルの汚染を見落としていた問題を受けて、日本原燃の増田尚宏 社長は2018年以降実施していなかった実技訓練を12月に行うことを明らかにしました。
六ヶ所再処理工場では10月24日、作業エリア内でマスクのフィルターを交換した40代の男性作業員から放射性物質が検出されました。
その後の調査で、基準値の2ミリシーベルトを超える内部被ばくはなく、身体に影響を与えるものは確認されなかったことがわかっています。
一方で、放射線管理員3人のうち2人がマスクのフィルターに付着していた低レベルの汚染を見落としていたことが判明したため、再発防止の対策として12月に訓練を実施します。
日本原燃 増田尚宏 社長
「弱いアルファ線(放射線)を出すような汚染があったときには、非常に検知が難しいので、しっかりと実技(訓練)で確認をしながらやっていたのを、2017年頃に十分技量が身についたとしてやめてしまったのが我々の今回の反省の大きなところの一つであります」
訓練は約540人の放射線管理員などが対象で、日本原燃は技量向上のため、今後、継続的に実施するということです。












