過去最多を更新するクマの出没。
青森県野辺地町では、海を泳ぐクマが確認されました。体重140kgのオスの成獣で、猟友会により陸に上がる前に海上で駆除されました。

海を泳ぐクマを見ていた人
「いきなり早く突進してきたらどうすんの…」

海を泳ぐクマを捉えたこの映像。
13日午前9時半過ぎに野辺地沖の陸奥湾で撮影されました。

沖合いで作業を終えた漁師が港へ戻る際に見つけ、連絡を受けた漁協関係者が駆けつけました。

鳴海秀都 記者
「クマはここから数百メートル離れた海上で見つかり、陸を目指して泳いでいたということです」

動画を撮影 野辺地町漁協 横濵福太朗 副組合長
「そんなに機敏に動いてる感じはなかったので、もぞもぞっていう感じだったので、ただ、着実に陸地に進んでいたので『これは危険だな』と…。うちらの頭でも(クマは)山手にいるという感覚だったので、それが海から攻めてくるとなれば、防ぎようがないなと…」

クマは、連絡を受けた猟友会のハンターが海で駆除しました。体長1.5m・体重140kgのオスの成獣だったということです。

野辺地町では、クマが海で目撃される約1時間前に、同じ個体と見られるクマが港の近くにある旧馬門小学校の周辺でも出没していました。

野辺地町産業振興課 上野義孝 課長
「その都度、注意喚起で町民にお知らせしているが、それがマンネリ化して油断するのが町としては一番警戒・心配している」

クマによる食害も深刻になっています。

新郷村では10月24日、クマがリンゴ畑で実をもぎとり食べていました。地元の猟友会の男性がドローンで撮影しました。

クマの体長は約1.2mで、この映像が撮影された翌日に「わな」にかかりました。

県内で過去最多を更新するクマの出没。さらなる警戒が必要となります。