青森県精神保健福祉センターの男性所長が、部下の職員に対して「倫理感がない」などの暴言を繰り返したとして、県はパワーハラスメントと認定し、この所長を停職3か月の懲戒処分としました。

県健康医療福祉部 工藤光 次長
「精神障害者の福祉の増進を図るべき公的機関において、職員の尊厳を傷つける事案が発生し、県民の皆さまの信頼を損ねる結果となりましたことをお詫び申し上げます」

県は14日、懲戒処分に関する会見を開き、パワーハラスメントの事案を説明しました。

処分されたのは、県精神保健福祉センターの68歳で医師の男性所長です。

県によりますと、所長は2021年度に部下の職員を複数回大声で叱責したほか、業務の進め方に関して他の職員の前で謝罪するよう迫ったとされています。

また、昨年度には別の部下の職員を複数回にわたり大声で叱責し、「倫理感がない」「バカ」などの暴言をはいたということです。

県は14日、この所長を停職3か月の処分にしました。

センターの医師は所長のみだったため、停職中は非常勤の精神科医が診療にあたるということで、診療日は週5日から3日に、デイケアの対応は週3日から週2、3日に変更となります。

県の聞き取りに対し、所長は「不適切な行動だった。謝罪申し上げます」と説明しているということです。