青森県の県南地方特産の食用菊「阿房宮(あぼうきゅう)」の収穫が、最盛期を迎えています。この道65年のベテラン農家は、2025年も上々の出来だといいます。

旬の味覚・食用菊の「阿房宮」を手際よく収穫しているのは、八戸市尻内の農家・田中敬子さん(87)です。

10アールの畑に6月に植えた阿房宮は、いまが収穫の最盛期。
結婚してから栽培し始めて65年。田中さんの鎌で刈り取る作業に無駄はありません。

県南地方特産の阿房宮は苦みが少なく、独特の香りと甘味が特徴で、田中さんは他の品種の食用菊は一切植えていないというほどのこだわりようです。

2025年は、いつもの年より花が大きく約680kgの収穫を見込んでいて、出来も上々だといいます。

阿房宮農家 田中敬子さん
「健康でずっと続けられればいいなと思っています。みんなに喜んで食べてもらいたい、酢の物にしたり、みそ汁にしてもおいしいですよ」

収穫は、来週の初めまで続く見込みで、刈り取った阿房宮は丸一日乾燥機にかけて干し菊にして出荷されます。