戦後80年。
青森市の児童が「青森空襲」の経験者の話を聞いて、平和の尊さを学びました。その成果をまとめて、10月には青森空襲についての劇を披露します。
青森市立堤小学校は戦後80年の2025年、6年生が青森空襲を記録する会の協力を受けて、平和学習をしています。
25日は、市内に住む平井潤治さん(89)から1018人の犠牲者を出した「青森空襲」について教わりました。平井さんは、自ら制作した版画を見せながら当時の惨状を伝えました。
青森空襲を経験した 平井潤治さん
「『後ろを見て』と言う人がいて、立ち止まって後ろを見たら、このような状況だった。(焼夷弾が)空からバラバラと落ちてきて、火の海になっていたんです」
さらに、焼夷弾の実物を見せながら、空襲の恐ろしさを伝えました。
青森空襲を経験した 平井潤治さん
「うちの父と兄が、一生懸命水をかけたけれども、とても消えない。そうしているうちに家の周りに火が回ってきた。そして家も燃えて、焼け死んでしまうということで、そこから逃げ出した」
児童は
「(焼夷弾が飛んで来たら)とてもびっくりするし、一瞬でも『なんだろう』とか考える暇もないんじゃないかと思いました」
「いまも戦争をしている場所があるけれども、戦争は反対です」
児童たちは、今後も学習を重ね、その成果をまとめた青森空襲についての劇を10月25日の学習発表会で披露する予定です。