2022年8月、甚大な浸水被害があった中村川水系の治水計画を見直す会議が、青森県鰺ヶ沢町で開かれました。

19日の会議には、学識経験者や地域住民らが参加して、中村川水系の新しい「整備計画の原案」を基に見直しする点などを話し合いました。

県では2008年に「中村川水系河川整備計画」を策定し、河口から1.4kmの河川整備と維持管理を行ってきました。

ただ、2022年8月に津軽を中心に激しい大雨に見舞われ、中村川からあふれ出た水で市街地で約40ヘクタール、床上・床下あわせて367棟で浸水被害がありました。

こうした事態を受けて県は2025年4月、気候変動も踏まえて雨の増加を見込み、新たな河川整備基本方針を作成していました。

会議では、毎秒800トンの水を安全に流すための調査や検討を行い、洪水調節機能の確保を目指すことを話し合いました。

八戸工業大学 佐々木幹夫 教授
「中村川水系で3年前の洪水の時の大雨がきても、地区の人が被害もなく、安心して暮せるような川になっていくのではないか」

新しい「河川整備計画」は、12月をめどに最終案をとりまとめ今年度中の策定を目指します。