低迷する漁獲量を底上げするために、青森県八戸市で初めて行われているカキの養殖試験についてです。養殖を始めてから8か月、順調に成長しています。
カキの養殖に取り組んでいるのは、八戸市の市川漁協と八戸みなと漁協です。
8日は、カキがどれだけ成長しているかを確かめるために、沿岸に設けた養殖施設から引き上げました。
低迷する漁獲量の底上げへ大きな期待が寄せられているカキの養殖。
2024年12月から約8か月たち、専用のかごから出すと、カキはしっかりと大きくなっていました。
その重さを測ってみると、出荷の最低基準である60グラムを上回るものも複数ありました。海水温が22℃ほどにまで上昇したことなどで、順調に成長したとみられています。
市川漁協 木田茂美 組合長
「1年も経たないうちにここまで大きくなるとは思わなかったから、育ちに関しては予想以上。この間の津波で、あれだけ潮が早くても、いまのところなんともないところをみれば、かなりのしけにも、もつのではないかという気はしている」
いま養殖しているカキは、早ければ冬ごろにはほとんどが出荷サイズに達する見込みです。
市川漁協と八戸みなと漁協は、2027年まで養殖試験を続けながら、殺菌するための設備の導入にかかる経費なども調べる予定です。