前の副市長らが有罪判決を受けた官製談合事件を受けて、青森県五所川原市は現在、裁判の刑事記録を精査し、損害賠償請求などについて検討を進めています。

五所川原市の前の副市長ら3人は、市が発注する公共工事で公正な入札を妨害したなどとした罪で、有罪判決を受けています。

これを受け、五所川原市は2日の定例記者会見で、裁判の刑事記録を3月下旬に入手し、精査していることを明らかにしました。

五所川原市 総務部 川浪生郎 部長
「事実関係の把握と公判でのやり取りや、供述の内容を踏まえて損害賠償やさまざまなことを検討する」

市は、官製談合事件を受けて今年度から災害など緊急の時を除き、原則として指名競争入札は行わず、一般競争入札を行うなどの対策を講じています。

市は刑事記録を確認したうえで、再発防止策を強化するとともに、損害賠償請求も検討を進めています。