特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、青森市の郵便局に警察から感謝状が贈られました。不審に思ったきっかけは、「秘匿性が高いとされるメッセージアプリでのやり取り」をしていたことでした。

贈呈式では、青森警察署の高坂精一 署長から青森戸山郵便局の小笠原尚文 課長代理に感謝状が手渡されました。

3月11日、50代の男性が窓口を訪れて300万円を送金しようとしていたところ、対応した小笠原さんが不審に思い、警察に相談し、詐欺だと分かりました。

青森戸山郵便局 小笠原尚文 課長代理
「送金先を教えてくださいと聞いたら、『テレグラムでやっているので』と言うので、テレグラムって聞いて『あれ?』と思って、そこでちょっとおかしいと思いました」

このメッセージアプリは秘匿性が高いとして、悪用されていたケースもありました。

窓口を訪れた男性は3月7日、すでに200万円以上を何者かに送金していて、今回はさらなる被害を防ぎました。

2025年、青森警察署管内では、特殊詐欺が12件、SNS投資・ロマンス詐欺が6件発生していて、被害件数が前の年を上回り、増える傾向となっています。