来年度、青森県に割り当てられたクロマグロの漁獲枠が増えることから県は、これまで漁獲枠が配分されていなかった漁業者に、新たに約42トン分を確保することを決めました。

県内のクロマグロの漁獲枠を管理する県の委員会が、19日に非公開で会議を行い、各漁協などへの配分枠を話し合いました。

クロマグロは近年、資源量が回復傾向にあり、水産庁は来年度の都道府県ごとの沿岸漁業の枠を約6割増やすとし、青森県の漁獲枠については、30kg以上の大型魚を約3割増加の約685トンに、30kg未満の小型魚を約2割増加の約340トンと決めています。

これを受けて会議では、過去の漁獲実績などから漁協ごとの枠を配分し、大間漁協に約268トン、三厩漁協で約84トンなどとしました。

また、県全体での増枠を受け、これまで漁獲実績がなかったため、漁協から枠が配分されていなかった漁業者を対象に、新たに約42トン分を確保することを決めました。

県クロマグロ協定管理委員会 堀内精二 会長
「今回(漁獲枠の)増枠が決定して、既存の漁業者だけではなく、新規の方にもきちんと枠を与えて漁をしてもらうというのが一番」

42トン分の漁獲枠の対象となる漁業者は、約700人となります。