「青森県立中央病院」と「青森市民病院」を統合してできる新たな病院について、青森県の宮下宗一郎知事と青森市の西秀記市長の2人が、初めてそろって出席する整備候補地周辺の住民との広聴会が、17日夕方から始まりました。

統合新病院、整備候補地の「県営スケート場周辺」の住民を対象に青森市で開かれた広聴会は、17日午後6時から始まりました。

これまで整備候補地周辺の住民を対象に県と市は3回にわたって懇談会を開きましたが、宮下知事と西市長が2人そろって出席するのは初めてです。

これに先立って15日、青森市全域を対象にした説明会に西市長が出席し、市民からは整備候補地の見直しを求める厳しい声が上がりました。

浜田地区の住民
「県に押されたのではないのか。引き返すなら今しかない。白紙撤回を求めたい」

青森市 西 秀記 市長
「デメリットとして指摘したものは、県が1つ1つ丁寧に答えてくれたということもあります。(候補地決定の)決め手になったのは高速道路の出口から近いということ。拙速だという意見を頂戴することも多いですが、拙速というよりは迅速に決めることができたというのが、私の印象」

17日の広聴会では、事前に住民の意見用紙を集めていて、統合新病院の基本計画案について知事・市長・住民が意見を交わすことになります。

県と市は、今年度中の基本計画の策定を目指しています。