石破総理が、自民党の当選1回の衆議院議員に1人10万円相当の商品券を配っていた問題をめぐり、16日、青森市を訪れた立憲民主党の野田佳彦代表は「簡単に退陣を求めず、徹底して説明責任を求める」という考えを示しました。

立憲民主党 野田佳彦 代表
「(会食の出席者は)全部政治家でしょ。そこでごはんを食べながら何をしゃべるんですか。アイドルの話ですか。鉄道の話ですか。そんな訳ないでしょう。政治に決まっている。政治活動でしょう」

16日に青森市で行われた立憲民主党県連の定期大会に出席した野田佳彦代表は、石破総理が会食の席で自民党の当選1回の衆院議員に、1人10万円相当の商品券を配っていた問題に言及しました。

野田代表は「政治資金規正法の21条に抵触する恐れがある」と指摘したうえで、退陣ではなく説明責任を求めていく姿勢を強調しました。

立憲民主党 野田佳彦 代表
「徹底して説明責任を求めていきたい。簡単に不信任や退陣を求める声があるが、私は簡単に求めません。むしろそれをやったら自民党が喜ぶ。トップを早く代えて清新なイメージで『参議院選挙に臨みたい』『衆議院を解散したい』そうは問屋が卸しません」

この問題は、自民党内からも批判の声があがっています。

自民党県連 津島 淳 会長
「ルールを守るということを掲げて(衆院選で)石破総裁を先頭に戦った。そういったなかで今回の10万円商品券。いったいこれはどういうことだ。正直私はあぜんとした」

津島淳県連会長は、15日の県連の支部大会で取材に応じ、予算案の審議が進むなかで現時点では総理の去就を問わない考えを示したほか、参議院選挙について「影響を少しでも少なくしたい」と述べました。

参議院選挙が夏に控えるなか「政治とカネ」の問題が浮上し、与野党の熱が帯びています。