観客数は「100分の1と言ってもいいくらいの状況」 厳しさ増す経営

市川麻耶 キャスター
「こちらの劇場には150席ありますが、20年ほど前には満席の為このように立って映画を楽しむ人がいたということです」

ただ、時代とともにレジャーが多様化したうえ、動画配信サービスの充実などで来館者数は落ち込んでいきます。谷田さんが選んだこだわりの上映作品に惹かれたファンが足を運んでくれてはいますが、経営は厳しさを増しています。

客は
「ほか(の映画館)ではなく、作品がたまたまやっていたので、きょうはチャンスだと思って来ました」

シネマディクト 谷田恵一 オーナー
「シネマディクトとしても、毎日500人とか600人とかそういう時代もありました。100分の1と言ってもいいくらいのそういう状況です」

谷田さんは、経営を安定させるため「シネマディクト」を建設する時に1階は「信用金庫」、2階は「耳鼻科」に貸すようにしました。その信用金庫も閉店し、現在は1階に入っているテナントはありません。

さらに追い打ちをかけたのが、建物の老朽化です。水漏れなどの対応に頭を悩ませています。