映画は“娯楽の王様”
天井裏を客席に改造するほど人気博した“伝説のミニシアター”の現状は…

青森市古川の国道7号沿いにあるミニシアター「シネマディクト」です。
11日午前11時の上映では観客は4人。苦しい経営が続いています。

シネマディクト 谷田恵一 オーナー
「経営的には赤字続きというのが現状。意地で維持しているというところもある。昔のチャンバラの時代は朝から晩まで1万人入った」

シネマディクトの前身は、谷田さんの祖父・猷次郎(ゆうじろう)さんが1954年にオープンさせた「奈良屋劇場」です。

当時は映画が“娯楽の王様”。大勢の人が詰めかけました。なんと、座席が足りず、天井裏を客席に改造するほど人気を博しました。

その後、劇場は火災により建て直しを余儀なくされたこともありましたが、経営自体は順調だったといいます。現在の「シネマディクト」に生まれ変わるのは1997年です。3代目のオーナーとなる谷田さんが経営を引き継いだのがきっかけでした。