「立春」を迎えた頃から今現在までも、長く日本付近に居座って、各地で「大雪」や「風雪」などの影響を与え続けている“今季最強寒波”。

気象庁の「短期予報解説資料」によりますと、7日夜~8日朝にかけては、中国東北区にある上空約5100m付近-48℃以下の強い寒気(平地に“ドカ雪”をもたらす目安の1つ)を伴った、雲の広がりやすい“気圧の谷”が、南東の日本海側に進み、本州付近を通過していくとみられています。

この“気圧の谷”の接近・通過に伴う強い寒気の流入の影響で7日~8日は、北日本~西日本までの広い範囲で降雪が強まるほか、「JPCZ」とも呼ばれる日本海寒帯気団収束帯(いわゆる“線状降雪帯”のようなもの)の周辺の北陸地方では、局地的に積乱雲が発達して短時間に降雪が強まるおそれがあるということです。

また、その後9日にかけて日本付近は、強い冬型の気圧配置が続くため、北日本~西日本の日本海側を中心に降雪が持続して降雪量が多くなり、大雪となる所があるほか、強い風や非常に強い風が吹いて、しけや大しけとなる所があることが予想されています。

気象庁は、9日にかけて、北日本~西日本では大雪による交通障害に警戒し、着雪やなだれ、落雷や突風、降ひょう、局地的に竜巻などの激しい突風に注意するよう呼び掛けています。

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