青森県八戸市で2024年1月、当時5歳の娘に水をかけて浴室に放置し、死なせた罪に問われている母親の裁判員裁判で、青森地裁は懲役9年の実刑判決を言い渡しました。

判決を受けたのは、無職の宮本菜々美被告(22)です。
宮本被告は2024年1月、当時住んでいた八戸市のアパートで、内縁の夫の関川亮被告(32)とともに当時5歳だった娘の望愛(のの)ちゃんを、浴室で服を着せたまま水で濡らし、約4時間半放置して死亡させたとして、保護責任者遺棄致死の罪に問われていました。

10日の判決公判で、藏本匡成裁判長は「被害児の健康を害する危険性が非常に高い悪質な犯行である」と指摘した上で、「関川被告に逆らうのが怖かったという心境は理解できるが、関川被告のことが好きだった自分の気持ちを優先するなどし母親として無責任な選択を積み重ねた結果、本件犯行を招いたといわざるを得ない」として12年の求刑に対し、懲役9年の実刑判決を言い渡しました。

判決に対して被告側の弁護士は、宮本被告が控訴しない意向を示していると明かしました。