青森県八戸市は、2025年1月から予定していた魚市場での販売委託手数料の引き上げを先送りすることを決めました。手数料の引き上げ幅と、実施時期はあらためて検討を進める方針です。
八戸市の熊谷雄一市長は26日、臨時で会見を開き、魚市場の販売委託手数料の引き上げを含めた条例の改正案について、当初の方針を取りやめ、12月市議会への提案を見送ると明らかにしました。
手数料の引き上げは、水揚げ量の低迷などで卸売業者の経営が悪化し、昨年度まで6期連続赤字となり市側に要望したことを受け、検討が進められてきました。
市は、諮問機関からの答申をもとに現在は3%となっている販売委託手数料を2025年1月1日から4%へ引き上げる方針でした。
ただ、市議会の経済協議会で漁業者の負担増加を懸念する声が相次いだことなどから、市側が計画を見直すことを決めました。
八戸市 熊谷雄一 市長
「委託手数料の引き上げが必要と考えておりますが、市議会のご指摘を踏まえまして、ここで一旦立ち止まり時間をかけて慎重に検討を進め、卸売業者の経営状況を考慮し、なるべく早い時期に関係者の協議調整を行い、議案を提案したい」
八戸市は、手数料の引き上げ幅と実施時期についてあらためて検討を進める方針です。