全国でホテルを展開する企業が11日、ビジネスホテルを開業するための協定を青森県六ヶ所村と結びました。村では、エネルギー関連施設へ出張する人のホテル不足が指摘されるなか、初めて大型ビジネスホテルがオープンすることになります。
六ヶ所村とホテルに関する基本協定を結んだのは、全国でホテルを展開する「サンフロンティアホテルマネジメント」です。
村の中心部で2025年4月にホテルの建設工事を始め、2026年夏ごろに営業を開始する予定です。
サンフロンティアホテルマネジメント 堀口智顕 社長
「六ヶ所村に宿泊施設が不足しているという事実があるなかで、これだけの研究機関があり、日本原燃などがあるなかで苦労されているだろうな。そこに少しでも力になれればというのが動機です」
六ヶ所村の人口は9月1日時点では9702人ですが、村内には「使用済み核燃料の再処理工場」を始め多くのエネルギー関連施設や研究施設が立地しています。
このため、ビジネスでの宿泊需要が多いものの村内に宿泊施設は8つ。客室はあわせて400室ほどしかなく、ホテル不足が指摘されていました。
今回、計画されているホテルは8階建てで客室は203室あり、長期間の滞在にも対応できるようになる予定で、六ヶ所村初となる大型ビジネスホテルのオープンには大きな期待が寄せられています。
六ヶ所村 戸田 衛 村長
「エネルギーの分野での方々、その方々が今までどうしていたかといいますと、村に仕事で来ていて、ここに泊まる場所がないので、よそに行ってそちらの方で泊っている。村に来ていただいて滞在して、初めて村のこと、将来のことを語っていただくことが目的です」
村は、ホテルの開業を受けて周辺の地域に飲食店や商業施設の誘致を進め、さらなる賑わいづくりにつなげたいとしています。