『寝たまま』『浴びられる』世界初のシャワーの登場です。いったい何が世界初なのか、青森市で開かれた介護や家電販売関係者向けの商品発表会を取材しました。

ベッドに寝たままシャワーを浴びることができる世界初の機械。その名も「Switel BODY」。お湯とボディーソープを同じノズルから出すと同時に、吸い取ることができます。

この技術が「世界初」に認定されました。
ベッドが濡れないため、寝たきりや体が不自由な人を介護する側にとっても負担が少なくなっています。

開発したのは、調理器具などの家電を手がけるシリウスです。

10日に青森市で開かれた発表会には、介護事業者や家電販売の卸会社などから20人が参加しました。

河村キャスターも実際に体験してみました。

河村庸市キャスター
「スポンジの硬さもちょうどいい。冷たい感じもないですし、すごく気持ちよく洗ってもらうことができます」

参加した人たちも、実際に自分の腕を洗ってもらい商品の使い心地や可能性を感じていました。

参加した人は
「実際体も洗ってもらって特に違和感もないし洗ってもらった感じもあったので絶対これは施設で必要になる商品だと思います」

「介護職員が不足している手前、いろいろなものを使って少しでもヘルパーさんが楽になるようなご案内をしていきたい」

能登半島地震では入浴環境が整わない被災地で住民を生活を助けたといいます。

シリウス 高橋秀行常務
「介護の方だけではなくて体が不自由でお風呂に入れない方はいっぱいると思います。ベッドの上で気持ちよくシャワーを浴びたような感覚を得られて日常の生活を安らかな感じで過ごしていただければ」

「Switel BODY」は、介護用品としては低価格となる1台18万円ほど。
団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる、2025年問題や慢性的な人手不足など課題が山積する介護業界で、活用が期待されます。