一風変わった宿泊施設が18日に青森県弘前市にオープンしました。
「リンゴの街・弘前」らしく収穫したリンゴを入れる木箱を使ったベッドがあり、この中に泊まることができるんです。

弘前市百石町にある複合施設「HIROSAKI(ひろさき)ORAND(オランド)」です。

HIROSAKIORAND(青森県弘前市)


1階にはカフェがあり、市の地域おこし協力隊の活動拠点ともなっています。ここの2階に7月18日にオープンしたのがリンゴの木箱を使用したゲストハウスです。
まるでカプセルホテルのようなベッドに使った木箱の数は約480箱。

リンゴ箱を活用したゲストハウス


完成までに15人がかりで丸5日ほどかかったといいます。
箱には生産者が書いたとみられる文字が残っています。
「紅玉」や「スターキング」といったリンゴの品種名がそのまま部屋の名前になっていて、12室あります。

箱に書かれたリンゴの品種名が部屋名


※ORANDOPLAS 石山紗希社長
「思いつきというか、別のイベントでリンゴ箱をコンセプトにしたイベントの企画もやっていて、これをゲストハウスのベットなどに使えたらおもしろいなというのをいま一緒に会社をやっている設計士の人に相談したら”おもしろいと思う”というので、ちょっとずつ準備した」

リンゴ箱ゲストハウスについて語る ORANDPLAS 石山紗希社長


2021年3月まで3年間、弘前市の地域おこし協力隊を務めていた石山紗希さんがクラウドファンディングで資金を募り、開業しました。

※石山社長
「リンゴ箱に泊まるというのがまず一つ体験としておもしろいことかなと思っているので、ぜひ体験してほしいです」

このほか、ゲストハウスには、女性専用スペースや和室、シャワールームにキッチンスペースもあります。オープンから2日ですでに5人が利用しました。

女性専用スペースも


※利用客
「ビジネスホテルと比べると、物足りないものもあるとは思いますが、そうじゃない楽しさもすごくあるので、それを楽しみに来る人にはすごくおすすめ」


※石山社長
「私もともと移住者や学生など関係人口のような人を外と弘前でつなぐという中間地点のコーディネートを本業にしているので、そういうプログラムなどを組み合わせて、ここに滞在してもらって連動させながらやっていきたい」

石山さんは、宿泊をきっかけに弘前への移住を考えてもらえるような新しい企画を提案したいと意気込んでいます。


弘前城や鍛冶町などの繁華街も歩いて10分ほどということで観光にもぴったりな場所にあります。
料金は、いまのところリンゴ箱ベットなどは3000円、3人まで宿泊可能な和室は7500円となっています。