去年は“尋常じゃない量”のイワシで網が壊れる


大岩丸船頭 曽場慎太郎さん:「重たくて網があがってこないです」

実は1年前も、氷見市では“尋常ではない量”のイワシが獲れていました。
曽場慎太郎さん(去年):「漁に早朝でたら網に入っていた。その量が尋常じゃないくらい。どんなくらいっていわれても計測不能な量なんですけど…数十トンから数百トン」


イワシが定置網の目に突き刺さり、重みで網が壊れてしまったのです。
曽場慎太郎さん(去年):「網の目合いにイワシの群れが突っ込んで刺さっている状態です。頭が突き刺さって、体が太いので首をくくった状態になって、この目合い全てですね。ひと目ひと目全部にイワシが突き刺さっちゃって、それで重たくて網をどうしようもできないって言うそういう状態になっています。重さで破れて無理に定置網を操業しようとすると、破れちゃう場合もあります。網の目に刺さったイワシも一本一本抜いてられない、もうどうしようもないので、本当に困っています」


壊れた網の修復には、安く見積もって数百万円。復旧のめどは立たず、曽我さんが打ちひしがれていました。
曽場慎太郎さん(去年):「修理に数百から数千万はかかるかなという風に考えています。漁ができない状態となっていますので、漁ができない以上、収入もないので…。困っています。何十年、漁師をやられている方もおられますけど、今まで一番、ひどいと。ひどいというか量が多く獲れている」


去年の経験から、ことしはイワシが網の目に刺さらないよう、曽我さんは目の細かい網に変えました。そして、きのうイワシを定置網から引き上げます。