天谷宗一郎 さん
本当にそうなんです。九里亜蓮 投手なんですけれども、この時期にもうバッターを想定したり、サインを出して変化球を全球種投げているんです。九里投手の年齢、そして実績を考えれば、もう少しゆっくりできてもおかしくないんです。その理由を本人に聞きました。ポイントは2つあったんです。

1つ目は、フォームの変更。フォーム変更は去年もしているのに、また、ことし進化している。歩幅を小さくしました。歩幅を小さくしたってのは、九里投手がオフに行っている施設で “沈み込むよりも状態が高い方が出力が高くなる” というデータが出たんです。それに取り組んでいるのと、もう1つは足を上げてからのリズムを変えた。わかりやすく言えば、去年までは “静から動” 。ことしは “動から動” への動きに変えたっていうんです。もう本当に進化し続ける、その姿にすごく驚きました。


そして、もう1つのポイントは、最後の5球を全力で投げる。どこに行ってもいいから全力で投げる。理由も聞いたんですけれども、やっぱり試合になると力が入る。その場で修正っていうのは、やっぱり難しいっていうんです。なので、その確認を今のうちにやっておきたい。この動きをしたら、ああいうボールが出る。こういう動きをしたら、いいところに行くなっていうのを今のうちに確認しておきたいんです。今の課題、そして先の課題っていうのを見すえて、しっかりと質の高い練習に取り組めていました。
石橋真 アナウンサー
開幕から逆算して今、この段階でこれをクリアしておけば、だいじょうぶだし、仮に課題が出たとしても、つぶしていけばいいんだ、そんな思いがあるんでしょうか。
天谷宗一郎 さん
そうですね。本当に楽しみな選手です。
石橋真 アナウンサー
日南でのキャンプは、あす13日が打ち上げになります。そして、そのあと、沖縄キャンプへと向かっていきます。アピール合戦はまだまだ続いています。
青山高治 キャスター
九里投手のように実績のある選手が、さらにまた進化しているというのはすごいですね。

コメンテーター レイチェル・ニコルソン さん(翻訳者 広島在住16年)
見ていると、育成選手のものすごく気持ちを込めた言葉と、今やらなきゃ、アピールしなきゃっていうのが伝わりました。
田村友里 アナウンサー
あと、外野手争いも気になりますよ。
石田充 アナウンサー
さきほど、1軍キャンプ、沖縄行きの選手のリストが発表されたんですが、あれだけ打った宇草選手が入れないぐらいハイレベルということになっています。宇草選手もまだまだアピールの機会はあると思いますからがんばってもらいたいと思います。