福島県の郡山消防本部によりますと、管内では過去10年間でたき火が原因の火災が132件発生していて、中には死者が出るケースもあり、消防が注意を呼びかけています。
郡山消防本部によりますと、たき火が原因の火災は空気の乾燥した3月と4月に多発する傾向があり、年間の発生件数の半分以上を占めています。
なかでも、日中の発生件数が全体の9割近くに上っていて、消防では日中の日が差している時間帯は炎が見えづらく、火を消したつもりが消えていないケースや、延焼に気づかないケースがあると分析しています。
また、過去10年間のたき火が原因の火災では、消火を試みた際に着衣に着火するなどして2人が死亡し、14人がやけどを負いました。
消防では今年の冬は雪が少なく、野山が例年より乾燥しやすいとして、以下の点に注意を呼びかけています。
【たき火からの火災予防のポイント】
(1)家庭や事業所などで、焼却設備を使わないごみの焼却は法律で禁止されているため、各自治体のルールに従い処分する。
(2)農業の一環として行われる田畑の焼却は「火災とまぎらわしい煙、または火災を発するおそれのある行為の届出」を消防署に届け出たうえで以下の点に注意する。
●周囲に建物や燃えやすいものがある場所では行わない
●風が強いときは行わない
●事前に燃やす範囲を決めてから行う
●消火の準備をしてから行う
●完全に消えるまでその場を離れない














