■プロ野球 西武キャンプ第1クール最終日(9日、宮崎県日南市)

西武に加入したドミニカ共和国出身の左腕ジェフリー・ヤン(27)。4日に入団会見を行った新助っ人は、A班キャンプに帯同している。

身長190センチ、体重83キロの左腕は昨季、マーリンズ傘下でプレー。2A・3Aで3勝5敗。57イニングで102奪三振を奪い、奪三振率は16.1と驚異的な数字を残した。

カメラを向けると常に笑顔。第1クール最終日のこの日、「GOOD!」と両手でグーサイン、状態は良好のようだ。

渡辺久信GM(58)らが見守る中、今キャンプ2回目となるブルペン入り。練習中は笑顔を絶やさないヤンだが、ブルペン中は常に真剣な表情。途中から野田浩輔1軍バッテリーコーチ(46)を立たせて真っ直ぐ、変化球を交えて約30球を投げ込んだ。野田コーチは「チェンジアップもカット気味になってきたりしているし、左バッターだったら怖さもあるのではないか」と話した。

練習後、お待ちかねのランチでは箸を使いながらカレーうどんに挑戦。フォークを使うように箸を“クルクル”回しながら苦戦するもあっという間に平らげた。「お腹すいたー」「ありがとう」「絶好調」と日本語も徐々に覚えてきたという。昨季リーグ5位の西武に新しい風を吹かせてくれそうなジェフリー・ヤンが実戦でどんな投球を見せてくれるか期待が高まる。