人気の影に“GIFU”のデジタルマーケティング戦略

実は岐阜はもともと海外の観光客には人気のスポットでした。

コロナ禍前の2019年のデータでは、全体の観光客に占める外国人観光客の割合は京都、大阪、東京と続いて、岐阜は22.7%と全国で6位でした。外国人観光客の割合が高いということで、コロナ禍は大きな打撃を受けていました。

なぜ今、岐阜が人気なのか。岐阜県の観光誘客推進課の加藤英彦課長に聞きました。外に打って出ることが難しいコロナ禍に「各国のニーズを分析し、SNSなどのデジタルマーケティングを中心に岐阜を売り込んだ」ということなんです。

しかも、ディズニーやUSJなど、大きなアミューズメント施設などがない岐阜が売り込んだのが、人々の生活に溶け込んでいる豊かな自然と伝統文化だったということでした。

さらに、今年度は岐阜県は「インバウンド回復元年」という位置づけで、台湾やシンガポールなどアジア圏で重点的にPRを行ったそうなんです。こういった地道な努力の成果が今回の人気アップにつながっているんですね。

「春節」の時期を含めこの先しばらくは、岐阜県への熱視線は注がれそうです。