ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナでは今、攻撃を受けて負傷し手術で一命を取り留めても、回復に向けたリハビリを受けることが非常に難しくなっています。福岡を訪れたウクライナのセルギー・コルスンスキー駐日大使は、「長期のリハビリが必要なウクライナ人を日本でも受け入れてほしい」と窮状を訴えました。
◆多くのリハビリ施設「戦闘地域」に
セルギー・コルスンスキー駐日大使「体のリハビリが問題になっています。ニーズは増える一方、数千人います」

先週、福岡を訪れていたウクライナのセルギー・コルスンスキー駐日大使。RKBの取材に応じいま最も必要な支援の1つとして訴えたのは、ロシアによる軍事侵攻で長期のリハビリが必要になった軍人や民間人を日本の施設で受け入れてほしいということでした。
大使「多くのリハビリ施設が南部に集中していますが、今そこが戦闘地域になっているので施設が使えない、危険です」

ウクライナでは、港町・オデーサの周辺などの気候が穏やかな黒海の近くにリハビリ施設が集中しているということです。ロシアによるミサイル攻撃を毎日のように受ける中、安心してリハビリができないといいます。
◆数千人が長期リハビリ必要
大使によると、攻撃で負傷し、手術で一命は取り留めたものの、その後も長期のリハビリが必要な人は数千人。その一部でも、リハビリの環境が整った日本で受け入れてほしいと訴えています。