「新潟濃厚味噌ラーメン」で知られる『東横』。経営の悪化により民事再生法の適用を申請していましたが、新潟県 小千谷市の米菓メーカー「阿部幸製菓」が買収し、グループ化すると発表しました。米菓メーカーがラーメン店をグループ化する狙いとは?
新潟5大ラーメンの1つ「濃厚味噌」を提供し、新潟市や長岡市など県内に5店舗を展開する「東横」。

去年10月、新潟地裁に民事再生法の適用を申請していました。その東横の買収に動いたのが…

小千谷市に本社を置き、米菓の製造・販売などを手掛ける阿部幸製菓です。
【阿部幸製菓 阿部幸明 社長】「新潟を代表する5大ラーメンの東横がなくなってしまうのは非常に残念だなと思って」
阿部幸製菓の阿部幸明 社長。東横の状況を聞き、すぐに買収の準備に。米菓メーカーがラーメン店を買収するケースは珍しいということですが…
【阿部幸製菓 阿部幸明 社長】「どうしても阿部幸製菓は柿の種とか米菓のイメージがあると思うが、グループ事業として食品分野も前から展開していますので、非常に親和性があってシナジー効果が出せるお互いの事業だと」
東横は麺に使う小麦粉の一部を米粉に置き換える取り組みを行っていて、米粉を扱う阿部幸製菓との共通点は多いそうです。
『柿の種のオイル漬け』などユニークな商品の開発に挑戦している阿部幸製菓。今回の買収も新たな挑戦の一環だそうです。
【阿部幸製菓 阿部幸明 社長】「新潟のいいもの、強いものは食文化だと思う。コメもそうだしラーメンもそうだし。この新潟の食文化を元気にしながら、全国そして世界に繋げていくことは一つの使命だと思っている」

現在、買収に向けて動いていて、来月1日に阿部幸製菓グループに東横が加わるということです。