神奈川県警の男性警部補が去年9月、事件の関係者だった男性の自宅の敷地に現金を盗む目的で侵入した疑いがあることがわかりました。県警は、男性警部補をあすにも書類送検し、処分する方針です。

捜査関係者によりますと、神奈川県警・大和署刑事第1課の40代の男性警部補は去年9月下旬、署が捜査していた事件の関係者だった大和市内にある男性の自宅の敷地に、現金を盗む目的で違法に侵入した疑いがもたれています。

男性警部補は捜査の過程でこの住宅に現金があることを把握していました。

男性が自宅に戻ると何者かが侵入した形跡があり、警察が調べたところ、男性警部補が捜査車両から降りて自宅の敷地内に入る様子が防犯カメラ映像に写っていたということです。

男性の親族が現金を他の場所に移していたため、被害はありませんでした。

男性警部補は殺人や強盗などの強行犯を担当する係長で、すでに謹慎中ですが、任意の調べに住宅の敷地に入ったことを認めているということです。

神奈川県警は、男性警部補を住居侵入と窃盗未遂の疑いであすにも書類送検し、懲戒処分する方針です。