大分と宮崎がある東九州に新幹線を通そうと、大分県が実現に向けた動きを加速させています。期待がふくらむ一方で、様々な課題も浮上しています。

大分県日田市で1月、県が開いた住民説明会では、担当者が東九州新幹線の必要性や建設に向けたプロセスなどを説明しました。

(地元住民)「久大線ルートにも芽があるという感触を得たので、ワクワクしている」「日田でも新幹線が見られるという待望を子どもや孫の代につなげたい」

東九州新幹線は福岡市から大分市と宮崎市の東九州ルートを経由して、鹿児島市までを結ぼうという計画です。

このうち、福岡市から大分市までについては、小倉からの日豊本線と新鳥栖からの久大本線の2つのルート案で実現の可能性を探っています。

県が独自で行った調査では事業費は日豊線案で8195億円の一方、久大線案で8339億円。また、費用対効果は日豊線案が1.27倍、久大線案が1.23倍と、ともに大差はないという結果が出ています。

(県交通政策課・後藤孝一郎さん)「地方創生の基盤となる重要な交通インフラと考えているので、整備への議論を活性化する意味で、県としても両ルートを比較する調査を実施した」