能登半島地震の影響で、石川県の志賀原発周辺のモニタリングポストの一部で放射線量のデータが得られなくなったことについて、原子力規制庁は通信障害が原因とみられると明らかにしました。

先月の能登半島地震のあと、志賀原発の周辺に116か所設置されているモニタリングポストのうち、18か所でデータが得られなくなりました。

これについて、原子力規制庁はきょうの原子力規制委員会の会合の中で、現場の通信状況が回復するとともに、データが得られるようになったことから、通信障害が原因とみられると明らかにしました。

詳しい原因については、石川県などが確認中ですが、回線が物理的に断線したほか、通信基地局の電源が切れたことなどが考えられるとしています。

こうしたことを受け、原子力規制庁は複数の通信事業者を利用できるようにすることや、放射線量をモニタリングする方法にドローンを導入するなど測定の多様化を検討しています。