精神科専門医 田中氏:
生活のかなりの部分を強迫の症状で取られてしまうので、それは本人にとってもとてもつらいんですよね。だから、話すことでそれを共有できるチャンスにはなると思います。
ホランキャスター:
「それさっきも一緒に確認したよ」とか、言わない方がいいんですか?
精神科専門医 田中氏:
どこまでも際限がなくなるので、どの辺でやめようか、今度次1回やったらやめようとか、そういう区切りを決めることは治療をやっていく上でも必要になってきます。どこまでで納得するか、終わるかっていうことを話し合いながら、まずはやっていくってことになると思います。
萩谷弁護士:
「何回やってんのよ」「何回やらせんだよ」みたいなことにならないで、ご家族の理解も必要ですね。
井上キャスター:
近年のストレス社会で増えているとか、そういう因果関係は全くないんですか?
精神科専門医 田中氏:
あんまり強迫性障害自体が認知されていなかったので、今やっとこうして知られるようになっているというところですね。
ホランキャスター:
多くの方は一緒にうまく付き合っていく方法を探すということで、どうにか頑張っていらっしゃるということですか。
精神科専門医 田中氏:
これまではそうだったと思いますが、特にコロナ禍で「手洗いをしないと」「マスクをしないと」「汚れているのではなくウイルスがついたのではないか」とか、そういうのでだいぶ知られるようになって、受診者はある程度増えてきた印象はあります。