世界陸上オレゴンは19日(日本時間)、大会4日目を迎える。

■4日目(日本時間19日)の決勝種目と日本選手出場予定
9:05【男子200m予選】上山紘輝、小池祐貴、飯塚翔太
9:45【男子走高跳決勝】真野友博
10:20【女子三段跳決勝】
10:55【女子七種競技800m】
11:20【男子3000m障害決勝】
11:50【女子1500m決勝】


大会4日目、最大の注目は女子三段跳のY.ロハス(26・ベネズエラ)の世界新記録への挑戦だ。ロハスは昨年の東京五輪で15m67(+0.7)と、I.クラベッツ(ウクライナ)が95年世界陸上イエテボリ大会でマークした15m50の世界記録を26年ぶりに更新した。95年以降に3人の選手が15m30台をジャンプしていたが、15m50は難攻不落の記録と思われていた。だが192cmの長身を生かしたロハスの出現は、女子には不可能と思われていた16m台も期待させる。
実際、今年3月の世界室内選手権で15m74と世界記録をさらに伸ばしている。
17日の予選は14m72(+0.5)を軽々と跳んで1位通過。「決勝でグレートパフォーマンスにトライしたい」とコメントしていた。

男子走高跳はME.バーシム(31・カタール)とG.タンベリ(30・イタリア)の、東京五輪で金メダルを分け合った2人の再戦が注目されている。だが大会初日の予選ではバーシムが2m28までノーミスでクリアしたのに対し、タンベリは2m25で2回、2m28でも2回バーを落とす薄氷の予選通過だった。

世界陸上3連勝を目指すバーシム最大の敵は、韓国のウ・サンヒョク(26)になるのではないか。昨年、韓国新記録の2m35を東京五輪で跳んで4位に入ると、今年3月の世界室内では2m36をクリアして優勝した。
男子走高跳は今季全体的に記録が低調で、エントリー選手のシーズンベストも2m33のウが一番である。2m35以上の高さにバーが上がったとき、1回目でクリアした選手が優位に立ちそうだ。

日本の真野友博(25・九電工)には入賞のチャンスがある。東京五輪の8位記録は2m30だったが、19年の世界陸上ドーハは2m27、17年世界陸上ロンドンは2m25だった。
真野の自己記録は2m31で、今季は2試合で2m30を越えている。世界陸上の予選でも2m28を綺麗にクリアした。予選を全力で戦った選手は、決勝で記録を上げるのは簡単ではないが、2m27を跳べば入賞の可能性がある。

男子200mには日本選手3人が出場する。

上山紘輝(23・住友電工)は今季20秒46の自己新で2度走り、日本選手権200mにも優勝した上り調子の選手。小池祐貴(27・住友電工)は18年アジア大会金メダリスト。近年は100mをメインにして9秒台(9秒98)を出し、東京五輪も100mで出場した。「忘れてしまっている部分もある」という200mの走り方も思い出しつつある。
そして7月に入ってからリオ五輪4×100 mリレー銀メダルの2走だった飯塚翔太(31・ミズノ)が、追加招待されて代表入り。
3人全員に準決勝進出のチャンスがある。