KDDIによる株式の公開買い付けを発表したローソン。通信大手とコンビニ大手の“異色の協業”で目指す「未来のコンビニ」とは…。

ローソンの制服を着て写真撮影にのぞんだローソンと親会社の三菱商事、KDDIのトップ。強調したのは「未来のコンビニ」です。

KDDI 高橋誠 社長
「通信・DXの力をフルに利活用し、未来のコンビニを実現していただきたい」

ローソン 竹増貞信 社長
「通信とテックが不可欠になる。新しい未来のコンビニを作ろうじゃないか」

通信とデジタル技術を融合させた店舗とサービス。何が変わるのでしょうか。

記者
「これまで限られた時間でしか買えなかった薬ですが、今後、24時間いつでも買えるようになるかもしれません」

ローソンでは現在、一部の店舗で市販薬を買うことができますが、法律の規制によって薬の販売資格を持つ店員が店舗にいる時間に限定されています。

法律の改正が前提ですが、KDDIの通信技術を使ってリモートでやりとりできれば、販売資格を持つ店員が店舗にいなくても薬を購入できるようになります。

また、KDDIが手がける保険商品や金融分野のサービスについて相談できるリモート窓口の設置も検討しています。

デジタルとの融合は、売り場だけにとどまりません。

ローソン 竹増貞信 社長
「1万4500店舗全てをECのセンター化し、最速15分で(商品が)手元に届く」

来月から拡大するデリバリー事業についても、KDDIのデジタル技術を活用し、利便性の向上を図る考えです。

竹増社長は「GAFA」と呼ばれるアメリカのIT大手を引き合いに出し、その一角を目指すと強調しました。

ローソン 竹増貞信 社長
「GAFA“L”(ローソン)、実現できるんじゃないかと思う。お客様から見て、グーグルと同じくらいの便利さをローソンが発揮している。フェイスブックと同じくらいローソンって楽しい。これをリアルとテックで是非実現していきたい」

「未来のコンビニ」の実現に向け、“異色のタッグ”が動き始めました。