明治時代に岡山に孤児院を創設し、全国から子どもを迎え入れた石井十次。その生涯を伝える市民ミュージカルが、来年9月に上演されることが発表されました。

(RSK山陽放送 里見俊樹社長)
「石井十次の功績を縦糸に、命の尊さ人の愛を横糸に、壮大な愛のストーリーを地域への恩返しとして、RSKとして上演します」

来年開館予定の岡山芸術創造劇場の開館事業の一環で上演される「慈愛と恵み石井十次物語」の制作発表会です。岡山芸術創造劇場の開館とともに、RSKの創立70周年を記念したもので、オーディション選出による市民と、国内外で活躍する俳優がともに舞台を創りあげます。

RSKが市民ミュージカルを手掛けるのは、2017年に次いで2作目です。

(脚本・演出 はやみ甲さん)
「人生のすごく浮き沈みがあるところをどうやって乗り越えたのか、石井十字とまわりにいる人たちのドラマを見てもらえたら」

ミュージカルでは、福祉という言葉がない時代に災害や貧困から生まれた約3000人の孤児を自立の道に導いた、石井十次のあふれる愛と苦難を乗り越える果敢な姿勢を描きます。石井十次を演じるのは劇団四季でも活躍したひのあらたさんです。

(石井十次役 ひのあらたさん)
「夫婦愛、また友情に生きた石井十字さんの足跡を、しっかり演じられたらと思います」

東和ハイシステムプレゼンツ「慈愛と恵み石井十次物語」は、来年9月17日・18日に岡山芸術創造劇場で上演されます。