「政治とカネ」の問題をめぐり、野党は使い道の公開義務がない政策活動費を5年で50億円受け取っていた自民党の二階元幹事長について、“脱税”の可能性があるなどとして岸田総理を問い質しました。一方で、旧統一教会をめぐる盛山文科大臣の新たな問題も浮上。更迭を求める声もあがっています。

二階氏の政策活動費「1時間ごとに10万円」毎日支出?

野党が国会で追及したのは、不透明な巨額の金の行方です。

立憲民主党 米山隆一 衆院議員
「2021年度、二階元幹事長に4億3910万円ほどの政策活動費が支出されている」

政党から議員個人に支払われる「政策活動費」。使い道を公開する必要はありません。

自民党の二階元幹事長は、幹事長時代の5年間でおよそ50億円を受け取ったとされています。単純計算で1年あたり10億円1時間あたり10万円近い額になります。

立憲民主党 米山隆一 衆院議員
「二階元幹事長、5年間365日24時間。雨の日も、晴れの日も、寝てるときも、起きているときも、1時間ごとに10万円。ひたすら政治のためにお金を支出し続けた。あり得ますか?あり得ないですよ」

「政策活動費」は選挙応援や国会対応などの政治活動に使われれば非課税ですが、使い切らなければ課税の対象に。野党側は、脱税の可能性を指摘します。

立憲民主党 米山隆一 衆院議員
「申告納税の義務があるはずなんです、もし残っているなら。二階さんは全額使ったのか使ってないのか、確認したのかしてないか、お答えください。(政策活動費が)残っていたら、脱税になるか、ならないかもお答えください」

岸田総理
「全額政治活動のために支出しているものと認識します」

立憲民主党 米山隆一 衆院議員
「行政府の長として、多額の脱税が疑われる事案に対して税務調査をすべきと。財務省、国税局に指示すべきだと思うが」

岸田総理
「個別の事案について税務行政の中立性を確保する観点を踏まえて、財務大臣であっても、国税庁に対して指示等を行うことは控えている。こういった指示は控えなければならないと認識します」