近代製鉄発祥の地で「鉄の街」と呼ばれた福岡県の北九州市。そのシンボルとして保存されているのが、八幡東区の「東田第一高炉跡」です。この建物の劣化が進み崩落の危険性が高まっているとして、北九州市が本格的な調査に乗り出すことがわかりました。
◆近代製鉄発祥のシンボル「東田第一高炉跡」

北九州市八幡東区にある市指定の史跡「東田第一高炉跡」。1901年に官営八幡製鉄所が操業を開始した場所に建つ高炉は、鉄鉱石を溶かして鉄を取り出す施設です。現存する高炉は、1962年から10年間操業していました。1999年に市の史跡となって一般公開され、近代製鉄発祥のシンボルとして市民に親しまれてきました。
◆劣化進み立ち入り禁止に

RKB 今林隆史記者
「鉄の街・北九州のシンボルとなってきた建物ですが、危険な箇所が確認されたということで、中に入ることができなくなっています。よくみると錆が目立つところもあります」
現在ではいたるところで劣化が進み、ボルトや鉄板などが広範囲にわたって落下。北九州市は危険な箇所があるとして、おととしから立ち入りを禁止して一部を補修してきましたが、これまで大規模な改修工事は行われていませんでした。
◆市民からは「残してほしい」の声も

北九州市民は
「北九州と言ったらこういうイメージがあるので残すのもいいんじゃないかな」
「私の父も八幡製鉄所で働いていたんですよ。やっぱり代々残して欲しいです」













