◆稼働していた高炉の保存は日本唯一
稼働していた高炉が保存されている日本唯一の施設で、旅行会社などから公開に関する問い合わせも来ているということです。産業遺産の保存や活用について研究する専門家は、高炉を見学できる施設は世界でも限られているとしたうえで、地域が一体となった保存のあり方が望まれると指摘します。
熊本学園大学(産業技術史) 市原猛志 講師
「継続して100年200年というような計画を将来を見据えながら、資金をどういう風に確保していくか。そして地域のためにどのように生かしていくべきかということを考える必要性があるかなと思います」
◆北九州市が調査 保存方針を検討へ

東田第一高炉跡のすぐ近くには都市高速やJR鹿児島線、県道が通っていて、落下物による事故の発生も懸念されています。市の関係者によりますとこうした状況を受け北九州市は新年度予算案で東田第一高炉跡の老朽化対策の調査費などとして約3000万円を計上。ドローンによる外観の検査のほか、触診などを行って早急に状態を把握し、今後の保存方針を検討していくということです。













