パリオリンピックの出場権をかけ、現在ウズベキスタンで開催中のアジア選手権に挑む、ウエイトリフティング最重量級の知念光亮選手。オリンピック選考レースはあと2戦。絶対に勝たなければならない因縁のライバル対決は、まさに「剛」と「柔」の戦いです。
高校時代からのライバルと五輪の1枠を争う

ウエイトリフティング最重量級・109キロ超級でパリオリンピック出場をめざす、知念光亮(28)。「世界ランキング10位以内」に入った「国内ただ一人」に与えられる、五輪出場権を得るためには、絶対に勝たなければならない相手がいます。
知念光亮選手
「どっちも引退せず、どっちもずっと残っているので、まずは一旦ここで勝ちたいですね」

その相手とは、同学年の因縁のライバル・村上英士朗(28)です。
高校2年の時は知念が、直前に村上が出した日本高校記録を更新して日本一に。しかし3年最後のインターハイでは、村上が日本高校記録を樹立し日本一に輝きました。
知念か村上か―

今月のアジア選手権とその後のワールドカップで、世界ランキング上位に立った方がつかむ五輪切符。同じ最重量級でも、2人は全く違うタイプだと語るのが知念の新たなコーチ。北京五輪出場の大城みさきや、現在本部高校の監督として各世代を日本一に導く比嘉敏彦さんです。
知念選手の新コーチ 比嘉敏彦さん
「向こうは“剛”ですけど、こっちは“柔”で。彼ら二人の戦いは、本当に“ラオウとトキ”の戦いです」