「せーの! もっと上や。上」

海上自衛隊呉基地にある潜水艦教育訓練隊です。日本で唯一、潜水艦の乗組員を養成する部隊です。
ことしは、全国から選抜された現役の自衛官20人が専門的な知識や技術を学ぶために入校しました。

3期目となる女性隊員6人も含まれていて、その1人が桑原海士長です。愛知県で初めての女性潜水艦乗りを目指しています。
桑原海士長は、地元の高校を卒業した後、海外で活躍する自衛官にあこがれて海上自衛隊に入隊しました。高校在学中は、合唱部に所属する普通の高校生だったそうです。

専門は、ソナーを使って海中に潜む潜水艦や障害物などを捜し出す水測員。海上の艦艇で培った知識を活かすために潜水艦勤務を希望したということです。
桑原杏実 海士長
「自分がもっと精神的にも仕事面でも成長できるのではないかと思って潜水艦を志望しました」

専門分野を学ぶだけでなく、潜水艦に勤務するにはハードな訓練も必要です。桑原海士長も同期とずぶ濡れになりながら訓練に取り組んでいました。

教官
「パワーがどうしてものないので、木栓が奥までなかなか行きつけなかったが、チームワークよく実施できたと思います。上手だったと思います」
桑原杏実 海士長
「毎回、実施するたびに緊張するが、教官方や仲間がいるので、勇気をふり絞って最後まで達成することができてよかったです」