ウクライナのゼレンスキー大統領はイタリアメディアの取材に対し、軍のトップである総司令官の解任を検討していることを認めました。

ゼレンスキー大統領は4日に公開されたイタリアメディアのインタビューで、軍のザルジニー総司令官の解任が取り沙汰されていることについて問われ、「リセットと新たな出発が必要だ」と述べ、解任を検討していることを認めました。

また、ゼレンスキー大統領は「勝利のためには全員が同じ方向を向いて進む必要がある」として、軍だけでなく複数の政権幹部の解任を検討していることも明らかにしています。

ザルジニー氏は国民からの人気が高く、解任されれば混乱も予想されます。

こうした中、ゼレンスキー大統領は5日、戒厳令と総動員令を90日間延長する法案を最高会議に提出しました。

ウクライナでは、来月には大統領選挙の投票が行われる予定でしたが、法案が承認され、戒厳令が延長されれば、選挙も行われない見通しです。