郷土料理の出来立ての味を世界へ発信します。宮城県登米市の食品メーカーで最新の冷凍技術を用いて、地元の郷土料理「はっと」をアメリカなど海外に向けて輸出する新たな事業が進められています。

登米市南方町にある「マルニ食品」。食品の開発から販売まで手がけています。5日は取引先などの担当者らが新たな冷凍事業について説明を受けました。この事業は「マイナス195.8度」の液体窒素を食品に直接スプレーすることで食品の細胞破壊を防ぐ最新式の急速凍結装置を用いて、さまざまな料理を全国や世界の消費者に届けるものです。説明会では現在、商品化を目指し開発が進められている地元登米市の郷土料理「はっと」の冷凍食品の試作品を味見しました。

試食した人:
「ゆでたての商品と遜色なく手軽に食べられる商品と思った」
試食した人:
「出来立て感があってモチモチしておいしかった。広く世界に発信してもらい日本のおいしいものが宮城県にあることが届けばいい」

冷凍「はっと」は、1年間は保存が可能です。凍ったままの状態で鍋で温めて食べることができます。

マルニ食品 二階堂玲子社長:
「今まで知らなかったおいしさやこれまで経験のしたことがないような食材をもっとたくさんの人に広めて食卓を豊かに彩っていきたい」

マルニ食品では今年8月頃までに冷凍「はっと」を商品化し、その後、アメリカや東南アジアなどの海外に向けて年間およそ20万食を輸出する計画です。

「はっと」は、小麦粉を練ってつくる宮城県の登米地方の郷土料理です。登米市などによりますと、満足に米を食べられなかった時代、飢えをしのぐため小麦を栽培したのが「はっと」文化の始まりと言われています。その美味しさから、農家が米づくりをしなくなるのではと心配した領主が「禁止=法度(はっと)」にしたのが名前の由来と言われています。