能登半島地震で被災した酒蔵が、再建へ向け一歩を踏み出しました。支えるのは、東日本大震災で被害を受けた宮城県の酒蔵です。

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県能登町の酒蔵にきょう届いた清酒。

日本4大杜氏の一つ、能登杜氏発祥の地でもある奥能登には、大小合わせて11の酒蔵がありますが、いずれも被害を受け自力での酒造りができない状況です。

数馬酒造もその一つ。津波の被害や断水で、もろみを搾る作業がストップ。その苦境を聞いて支援の手を差し伸べたのが、東日本大震災で被災した宮城県の新澤醸造店でした。

もろみ1トンを先月17日に回収し、代わりに酒造りを行っていました。

新澤醸造店 新澤巖夫代表
「(東日本大震災を経験して)どうしたらよいかという知識は多少あったので、これからどうやって復旧していくか、水が通じた時点で何をしたらよいかなど、酒造りの話をしていきたいと思っている」

そしてきょう、一升瓶で350本分の清酒が届きました。

「いただきます。ありがとうございます」

数馬酒造 数馬嘉一郎社長
「一度は諦めかけていたもろみが、無事にお酒になったということで、本当にうれしい」

被災した酒蔵同士の結びつきが、酒どころ能登の再生へ力強い支えになっています。

地域の医療拠点で本格的に外来診療が再開です。市立輪島病院では、これまでの午前中に加え、きょうから午後の診療が始まりました。

また、住民の貴重な足として、病院を発着し市内を周る巡回バスの運行もスタート。

買い物などにも利用してもらおうと、5つのルートでそれぞれ平日に1日3便、市内を走ります。

病院を利用する女性
「タクシーも輪島はないし、バスがあれば皆さん(病院に)来られるし。買い物とかにもちょっと出られていい」

巡回バスを運転する男性は…

運転手の男性
「以前の景色が懐かしい。(地震が発生した)午後4時10分前までは…」

まだ、地震の爪痕が残る中ですが、少しずつ復旧の動きが進んでいます。