昭和の少年が熱狂したのが車。高度経済成長期、日本はモータリゼーションの時代を迎え、それまで”三種の神器”と呼ばれた「電気洗濯機」「電気冷蔵庫」「白黒テレビ」に変わって “3C”が普及。その一つが自家用乗用車(car)でした。
※ほかはカラーテレビ(color TV)、クーラー(cooler)
1960年頃から1970年代にかけて、NBCでは “フィルム(ビデオ)動画”とは別に、ニュース番組などで放送するテロップ(静止画)用に “スチル写真”を撮影していました。数万枚のネガが残されており、このほど、それらをデジタル化。白黒のフィルムとは異なる より精細な《昭和の風景》が蘇ります。
「写真でタイムマシーン」では、当時のニュース映像のほか、ときにAIでカラー化して《昭和の風景》をご紹介します。
今回は「時代を乗せて走った!昭和の車たち」です
写真に映っている人の服装(ファッション)や街並みは時代を感じさせますよね。そしてこれもその一つではないでしょうか。今日のテーマは「時代を乗せて走った!昭和の車たち」です。

赤と黄色のカラーリングが鮮やかなこの車。電気店の車のようですが、撮影されたのは1975年の長崎県の五島 久賀島です。

この車の名前は「ダイハツのハイゼット」です。いまもある車種の1968年モデルということです。

写真そのものの色合い、鮮やかさから『最近 撮影したクラッシックカーの写真』と思うかもしれませんが、撮影されたのは50年前。道路は舗装されておらず、いわゆる“砂利道”です。

そして、こうしてみると昔の車は小さいんですね。横に立っている女性と比較するとよくわかります。安全基準の関係で、現在の車の寸法は大きくなっています。

続いて登場するのはオート三輪です。戦前から戦後にかけて活躍した車の一つです。撮影されたのは三菱電機の時津工場です。

オート三輪は国内の複数のメーカーが販売していましたが、この写真の車はマツダT2000という車です。
3輪トラックの利点は小回りが利くところだそうで、今でも全国に現役の車両があるんだそうです。顔がかわいいですね。

続いてはバスです。撮影は1967年の長崎駅前。

車体前面に表示にもありますが、これは「長崎県営バス」です。今は車体の色は赤ですよね。1982年まで、上半分がカーキ色、下半分が緑色という塗装がメインでした。

前面のエンブレムは「旧長崎県章」です。
1991年に現在の赤い塗装になり、緑のバスは徐々に姿を消していきました。いまも一部の車両に“レトロ塗装”として再現したものが運行されています。

昔のバスの車内を撮影した写真があります。1980年の写真です。いまと劇的には変わっていませんが、当時の路線バスには網棚がありました。


この車両にはクーラーの吹き出し口は見当たらず、まだ導入されていません。当時は天井に風を入れる通気口があったり、小型の扇風機が設置されている車両もありました。

そして車内前方の運賃表示盤も、料金区間が変わるごとにシートが巻き上がる“アナログ式”。時代を感じさせます。

次にご紹介するのは。移動図書館です。バスを改造した本棚を備えていて、その名の通り、行った先々で本を貸し出す車のことです。


側面部がバーンと跳ね上がります。この車の到着を待ちわびた人たちが早速寄ってきて本を選んでいます。

当時、どんな本が積んであるのか注目してみると…驚きの一冊を見つけました。

「マスコミで出世する法」…いったいどんなことが書かれているのでしょうか?中身が知りたいところです。
両隣は「フォード大統領」と「飛鳥の謎」「おまえも来るか!中近東」という本のタイトルもなかなか時代を感じます。社会ジャンルの棚のようです。

県の移動図書館は1999年に廃止されたということで、昭和から平成を駆け抜けた車でした。

長崎市の国道34号芒塚付近。日見トンネル東口を抜けたところの道路です。
今では長崎自動車が開通し、インターチェンジができるなど風景は変わっています。

道路そのものは変わっていませんが、車に注目すると随分昔に感じます。














