1年かけてリアカーで日本縦断
ジャックさんはおととし、およそ1年をかけて北海道から沖縄を目指す日本縦断の旅を成功させました。着物を着てマジックを披露し、リアカーを引きながら徒歩で日本各地を巡りました。リアカーは、最も重いときには300キロに。時には、後ろ向きになりながら坂道を上りました。

マジックを喜んでくれる人、食べ物を差し入れる人。行く先々で人々とふれあう旅の様子は、SNSで発信されて多くの共感を呼びました。旅を共にしたリアカーはいったんは役割を終えて思い出と共に静かにたたずんでいました。

ジャックさん
「歩き旅は日本を歩いたときが初めてだったんですけど、そのときにゆっくりしか進まない旅だからこそいろんな人に出会えて、一番より多くの人と出会える方法がやっぱり歩きだなと思ったので、海外でも歩き旅をしたいなって思いました」
1万3000キロの冒険の旅へ
ジャックさんは世界への夢を話してくれました。ジャックさんの計画では飛行機でベトナムに入り、カンボジアやタイ、ミャンマーを経てインドを横断。パキスタンからは政情不安な地域を避けて飛行機でオマーンに向かい、UAEアラブ首長国連邦、サウジアラビアを経てイスラエルへ入ります。イスラエルからは再び飛行機でトルコへ。ギリシャやクロアチアなどを経て、イタリア、そしてフランスのパリを目指します。全行程1万3000キロ、2年半に及ぶ冒険の旅です。

ジャックさん
「自分の足で地球を感じたいっていうのと、歩き旅でしか行けない村とか町に行ってマジックを見せたい。マジックを通して現地の人と交流をしたいっていうのがいちばんの理由です」
相棒のリアカーは軽量化
今回、旅を共にするリアカーを見せてもらいました。飛行機で運ぶことを想定して、折りたたみ式で軽量なアルミ製のリアカーです。

ジャックさん
「日本みたいにどこにでもコンビニがあるわけじゃないので、全部自分でもって歩かないといけないので」
身の回りの品以外にも次の町に着くまでの水や食料をリアカーに載せます。まさに、命を載せるリアカーです。