■国際交流試合「クロスボーダーラグビー2024」東京サントリーサンゴリアス 7-43 ブルーズ(3日、東京・秩父宮ラグビー場)
初の試みとなったラグビーの国際交流試合でニュージーランドのブルーズが東京サントリーサンゴリアスを圧倒し、7トライを決め、43‐7で勝利した。世界最高峰のチーム実力を存分に見せつけた初戦となった。サンゴリアスは日本代表の松島幸太朗(30)が意地の1トライをあげたのが精一杯だった。
昨季のリーグワン4強と南半球で最高峰のリーグと名高いスーパーラグビーのニュージーランド2チームが参戦する初の国際交流試合「ザ・クロスボーダー・ラグビー2024」。
初戦は、リーグワン昨季4位の東京サントリーサンゴリアスとスーパーラグビー3位、ブルーズとの一戦。その立ち上がり、ブルーズが強豪の片鱗を見せつける。前半4分、敵陣深くに攻め込みマイボールラインアウト。そこからボールを散らして徐々に前進し、10回の連続攻撃でゴールラインに迫ると、最後は19年W杯日本大会に出場した元ニュージーランド代表、パトリック ・トゥイプロトゥ(31)がトライ、ゴールも決まり7-0と先制する。
さらに9分にも、敵陣5m付近のラインアウトを取ると、カート・エクランド(32)がブラインドサイドを突いて、連続トライ。12-0とリードを広げる。
ブルーズは昨秋のW杯に出場したニュージーランド代表6人が在籍も、規定により全員が欠場。それでも、FW陣の素早い集散、BK陣のスピードと個人技でサンゴリアスを圧倒し、序盤はブルーズが試合を完全に支配する。15分にも、ラックから右に素早くボールをまわし、サイドライン際でオフロードパスからのトライ。ゴールも決まって19-0と、サンゴリアスは相手のはやさについていけない。
20分過ぎにこの日初めての攻撃を見せるサンゴリアスだが、大柄な体格を生かしたダブルタックルで攻撃の芽をつまれてしまう。相手の素早く強いプレッシャーの前に、反則も多くなるサンゴリアス。得点のチャンスはなかなか生まれない。
それでも30分に、サンゴリアスが意地を見せる。ラインアウトからモールを押し込む。そこから右に展開し、最後は日本代表の松島幸太朗(30)がトライ。5点を返しゴールも決まって7-19と12点差で前半を終える。
後半になってもブルーズの優位は動かない。3分、キックで転がったボールを途中出場のタウファ ・フナキ(23)が拾ってトライを奪うと、その3分後にはケイレブ・タンギタウ(20)が連続トライを奪い、29-7と大きくリードを広げる。
一方サンゴリアスは、後半途中から入ったスクラム・ハーフ流大(31)の素早い球出しやテンポの速いパスまわしで、攻撃に勢いが出る。リズムに乗ってトライまであと一歩という所まで攻め込むがトライを奪うまではいかない。
逆にブルーズは、その後2トライを奪い、43-7とサンゴリアスに36点差をつけての圧勝。世界最高峰の舞台、スーパーラグビーでの実力を遺憾なく見せつけてのの勝利となった。
【クロスボーダーラグビー日程】
2月4日(日)埼玉パナソニックワイルドナイツVSギャラガー・チーフ府(14時30分・埼玉・熊谷ラグビー場)
2月10日(土)横浜キャノンイーグルスVSブルーズ(12時10分・横浜・ニッパツ三沢球技場)
2月10日(土)クボタスピアーズ船橋・東京ベイVSギャラガー・チーフス(14時30分・東京・秩父宮ラグビー場)














