「幸せを招く」といわれる福寿草の花が高知県土佐町で咲き誇っています。昔からこの場所で自生している福寿草は地域の人たちの手によって大切に守られていてあすからは福寿草まつりもはじまります。
(リポート:平賀吏桜アナウンサー)
「昨日まではどんよりした天気が続いていましたが、きょうは午後から日差が届くようになりました。そんな日の光を浴びで花を咲かせているのは『福寿草』です。これらはすべて自生しているんです。かわいらしい黄色の花を見ていると奥にある力強さを感じ、元気がわいてきます」

土佐町峯石原にある薬師堂の周りで花を咲かせているのは「幸せを招く」と言われる福寿草です。福寿草は日の光を浴びると大きく花を開き、日が当たらない時は花を閉じるため一日を通して様々な表情を楽しむことができます。

地域の人によると、峯石原の福寿草は自生している原種で、昔から自然に見られたということです。しかし、昭和の後半には花の姿がほとんど見られなくなったといいます。地域の人たちは花を何とか復活させようと夏に木陰を作ったり、イノシシやシカに荒らされないよう柵をつくったりと懸命に世話を続け、現在は立派な群落が見られるまでになりました。

地域の人たちの愛情を受け大切に守られてきた福寿草。その姿を大勢の人に楽しんでもらおうと3日から毎年恒例の福寿草まつりが開かれます。
(福寿草を守る会 中町幸蔵 会長)
「来たら縁起のいい薬師堂というお宮にお参りして縁起を担いで、それに福寿草は『幸せを招く』ということで、自然に出てくる本当に可憐な花ですので、群生地の中に入って踏み荒らさないようにきれいに大事に見ていただいたらという風に思っています」

福寿草まつりは3日から11日まで開かれ、手作りのぜんざいや地元で採れたお茶の葉を使った山賊茶が振舞われるほか、琴の演奏も行われる予定です。














