理化学研究所は、水中でも発電が可能な超薄型の太陽電池の開発に成功したと発表しました。

理化学研究所が開発したのは、厚さが3マイクロメートルと超薄型の太陽電池でありながら、水につけたあとでも発電量が変わらず、水中での発電も可能な太陽電池です。

これまでの超薄型の太陽電池はスマートウォッチなどのウェアラブル端末への利用に期待が寄せられていましたが、水に弱いという欠点がありました。

これまでは1時間、太陽電池を水につけると発電量が20%に低下していましたが、今回開発された太陽電池は、1時間水につけたとしても発電量がほとんど変化せず、4時間つけていたとしても89%の発電量を保持したということです。

また、衝撃への耐性については、これまでは100回ひずませると完全に壊れていたものが、超薄型にもかかわらず、300回ほどひずませても96%の機能を維持することに成功したということです。

日常生活の中で、手洗いなど水を利用する場面でも壊れにくくなるため、スマートウォッチなどに代表されるウェアラブル端末への使用や、超薄型のため服に取り付けて発電するなど応用が期待されているということです。